薄毛対策・ハゲが似合う髪型

薄毛や禿に合ったヘアスタイル
薄毛に似合う髪型を決める際のポイントと、おすすめのヘアスタイルについて解説します。
1.薄毛対策のポイント
1-1."隠す"という意識を無くす
髪が薄くなってきたり、生え際が後退してくると、薄くなった部分の髪を伸ばしたり、濃い部分の髪で覆い隠したりと、とにかく薄毛が目立たないように何とか隠そうと色々試行錯誤しがちです。
しかし"隠す"という後ろ向きなスタイルは、大抵の場合、自分が思っているほどキレイには決まらず、周囲から見ると何かしらの違和感を感じたり、隠しているのが一目瞭然だったりして、良い印象を与えないことが多いものです。
薄毛を隠すために髪全体を長く伸ばすのは良くありません。薄い箇所は髪が細く本数も少ないため、髪が伸びるほど、薄い箇所と濃い箇所の差が大きくなり、かえって薄毛部分が強調され目立ってしまいます。髪全体のバランスやシルエットも悪くなるため、髪を伸ばすことで対処しようとすると無理が出てきます。
軽度の薄毛ならともかく、薄毛がある程度進行していると完全に隠すのは困難です。鏡でチェックした時は上手く隠れているように見えても、角度を変えたり、光が当たったり、風で髪の位置が変わっただけで薄毛部分が目立って違和感のあるスタイルになります。いつ薄毛が露呈してしまうかと常に心配している状況は精神衛生上もよくありません。
よく「他人は思っているほど自分のことを見ていないし気にしていない」といいます。
無理のない自然なスタイルに対してはそのとおりですが、不自然なものや違和感のあるものは、皮肉にも逆に人目をよくひいてしまうものです。
薄毛を隠すという行為は、周りから見ると、「滑稽で情けない」、「かわいそう」、「潔くない・男らしくない」、ちょっと厳しい言い方をすると「人の器が小さい」と映ります。
逆に自分を隠さずにさらけ出す姿は潔さや好印象を与えます。仮に違和感を与えたとしてもそれは最初だけです。他者は自然な姿にはすぐに慣れて気にならなくなります。
薄毛を無理に隠さずにどう活かすか、前向きに考えることが重要です。
薄毛も一つの髪型・個性と認識しよう
薄毛やハゲは格好悪いものであると思っているなら考えを改めましょう。それは古い考え方です。
薄毛も個性の一つです。短髪やスキンヘッドは今ではおしゃれなスタイルの一つとして取り入れられ、楽しまれるものになりました。
こうした流れは、俳優、モデル、タレント・芸能人といったファッションリーダーとなりうる人たち、または海外のトレンドなどから派生し広がってきました。
世界的に見ても短髪は最もポピュラーな髪型であると言えます。北欧にはポーランドなど若い男性の大半がボウズ系の髪型で、長い人が珍しい国さえあります。
薄毛やハゲはみっともない、格好悪いといった固定観念は捨てて、自分に合った薄毛を活かしたスタイルを見つける努力をしましょう。
1-2.髪全体のバランスを調整する
前述したように薄毛は隠すのではなく見せることが前提です。隠さずに髪型の一部として活かします。
目立たせず自然な感じで周囲と同化させるのがポイントです。
主なポイント
- 毛の量を調整する
髪の毛が多く濃い部分は短めにカットするか、またはすきバサミですいてボリュームを減らします。逆に薄い部分はやや長めに残し、頭全体の髪量を均一化することで薄毛部分が目立ちにくくなります。
<サイドとえり足付近は短くすっきりと。トップにはボリュームを>
サイド(側頭部)やえり足(うなじの生え際付近)は基本的に薄毛にならないので、髪が長くなるとどうしても厚く濃くなりがちです。
サイドが厚いと薄毛が目立ちます。サイドを短くするほど髪のバランスがとりやすいので、刈り上げるなどしてすっきりさせ、逆に頭頂部や後頭部はできるだけボリューム感を出します。トップは立体感を出し、縦長のシルエットを作るよう心がけましょう。髪全体のバランスが良くなり清潔感も出ます。また目立つトップに自然と視線が行くため、より薄毛が目立ちません。 - 自然で清潔な髪型を心がける
髪にきっちり分け目をつけずに、無造作でナチュラルなヘアスタイルにしましょう。
前髪やトップから分け目をつけず、くしゅくしゅ、ふんわり感を出して地肌が見えないように。
ふんわり感・ボリューム感を出すために、ドライヤーによるブロー時は髪を根本からしっかり立たせ、ワックス・ムースなどのスタイリング剤も活用しましょう(参考:くせ毛のセット・スタイリング法)。
前髪や頭全体にボディーパーマをあてるのもいいでしょう。
<髪の流れに逆らわない>
つむじを中心とした毛の流れに沿って髪を自然に流しましょう。流れに逆らうと違和感が出るほか、地肌が見えやすく髪も傷みやすいです。 - モミアゲは長めに
なるべく縦に長くした方が、顔が引き締まって見えます - 可能であれば髪を明るめの色に染める
髪を頭皮と近い色(茶髪や金髪)に染めることで、さらに薄毛部分を目立たなくすることができます。髪が短ければ短いほど効果大です。
また、黒髪を少しだけ明るくすることで光の加減で陰ができ、髪に濃淡がついてボリューム感が出ます。
ただしヘアカラーは少なからず髪にダメージを与えます。染めるなら市販の安い商品は使わず、きちんと美容室でプロに染めてもらいましょう。美容師の使う専用品なら刺激も少なく、なるべく地肌につけずにカラーリングができ、仕上がりもムラなくキレイに染まります。
1-3.まとめ
薄毛に合ったスタイルのポイント
- 薄毛を隠さない(見せることが前提)
- 全体のバランスによって薄毛を目立たせない
- 髪の濃い部分は短く、薄い部分はやや長めに(髪量の均一化)
- 髪はきっちり分けず自然な感じに
- 短髪・ショート系のヘアスタイルにする(さっぱりと清潔に)
髪はあくまで自然に、または自然に見えるような状態にし、濃い部分を短くすることでバランスをとり、清潔感を出すことが大切です。
2.薄毛に向いている髪型
既に述べたように、薄毛は隠すのではなく、自然に、目立たなくするのが基本です。
よって、薄毛に向いているのは基本的にショート系のスタイルになります。
<短い髪は基本的に好印象>
昔は短髪というと子供やスポーツマン、老人、またはちょっと怖い人の髪型というイメージがありましたが、現在ではオシャレで男らしいヘアスタイルと認識されています。
もともと短い髪は、「爽やか」、「清潔感がある」、「さっぱりしている」、「若々しい」、「明るくスポーティー」といった良い印象を与えます。実際、薄毛の人が坊主にして好感度が上がるケースは多く、逆に不評だったり悪い印象を与えることはあまりありません。
人によっては怖そうに見えたり、逆に老けて見えることもありますが、それは強面の顔だったり、体型や服装など髪以外の要素がそう見せているケースが多いです。こうしたデメリットはメガネや服装などのファッション、ヒゲなど髪以外の部分を工夫することによって回避できます。
【参考】
2-1.短髪(スポーツ刈り、坊主頭、スキンヘッドなど)
数ミリ〜1、2センチの長さのベリーショートやボウズ系のスタイルです。1センチ未満にカットする場合、理髪店では〜厘刈り、〜分刈りといったふうに呼称されます。
髪全体が短く、分け目もないため、薄毛が目立ちません。また、髪が短いので薄毛の人にありがちなコシのないベタッと柔らかい髪、くせ毛に悩まされる心配もほぼありません。
薄毛をより目立たなくするために、薄い部分をやや長めに、濃い部分をやや短めにカットするのがポイントです。
【参考】
2-2.ソフトモヒカン
頭頂部から後頭部の髪が薄くなければソフトモヒカンもオススメです。
単純な短髪に比べて、より長さのある髪型で、短髪でもある程度スタイルの変化を楽しめるオシャレなヘアスタイルです。
その分、坊主頭に比べてカットが難しく、スタイリングにも手間がかかります。
2-3.ショートレイヤー
どうしても長めの髪にしたい方にはショートレイヤーがオススメです。
髪に段差をつけるレイヤーカットを施し、耳にかかるくらいの長さで、前髪を垂らしたスタイルです。一般的なショートヘアにレイヤーを入れたものです。
前髪を垂らすスタイルなので、綺麗に作るためには前面にある程度の髪量が必要です。頭頂部が薄くなく、全体的にあまり薄毛が進行していない人向けです。
ちなみにショートレイヤーというのは正式なヘアスタイル名ではありませんので、美容室で頼む時はカタログ写真などを持参して希望を伝えるとよいでしょう。
ポイント
頭頂部やこめかみの上あたりの髪をワックスなどで額周辺に集め、サイドはやや短めにすると全体的なバランスが取れます。
前髪の流れを作るのにワックスは必須です。手のひらと指の間に薄くよく伸ばした後、 周囲の髪を額に集めるように、手ぐしを通すようにやさしく流れをつけるのがポイントです。
一番のポイントは、自然な感じ、ナチュラルさを演出することです。
前髪が重くベタッとした印象になってはいけません。ふんわりと手ぐしで整えたような感じにします。どうしてもふんわり感が出ないなら、前髪だけボディーパーマをかけるのも手です。毎日のセットの手間も少なくなるため一石二鳥です。
- レイヤーカットやシャギーで毛先をランダムにカットして動きを出す
- 髪に分け目を作らない
- ワックスなどの整髪料をベタベタと使いすぎない