縮毛矯正について - かけ方や特徴など

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縮毛矯正とは? - 仕組みや特徴、やり方など

くせ毛を直毛ストレートヘアに変える縮毛矯正

縮毛矯正とは、パーマ液を使用する通常のパーマに、更に熱加工による形状記憶力を加えるホットパーマの一種で、ウェーブやカールといったクセではなく、真っ直ぐなクセを付けることで、天然のくせ毛を直毛のストレートヘアに変えるパーマです。

ホットパーマは熱を加えない通常のパーマよりも強くキレイにパーマがかかり、パーマも長持ちするという特徴がありますが、縮毛矯正の場合は独自の施術工程によって毛髪内に化学変化を起こして構造を変化させるため、より矯正力が強く、施術した箇所は半永久的に直毛状態になります。

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1.特徴

1-1.見た目の印象、髪の質感、仕上がり

くせ毛・天然パーマを直毛のストレートヘアに

縮毛矯正を施した髪は、根元近くから毛先まで髪全体がしっかりとキレイなストレートヘアになります。

たまに仕上がりの髪がペタっと寝てしまってボリュームがなくなることがあります。これは髪の根元が折れた状態で縮毛矯正がかかっているケースが多く、美容師のミスによるものが殆どです。髪が細く柔らかいと多少髪が寝てしまうことはありますが、完全にぺしゃんこにはなりません。

また、元々くせ毛がひどい人が縮毛矯正をかけると、縮れ気味だった髪が全て直毛になることで予想以上に髪のボリューム感がなくなります。髪量が少ない人の場合、地肌が透けてしまうこともあります。縮毛矯正は髪へのダメージも大きいため、薄毛の人や髪にボリュームのない人にはあまりおすすめできません。

1-2.向いている髪質、髪の長さ

男性の髪の長さ

一般に5センチ以上の長さがあれば問題ありません。2〜3cmのショートヘアでもかけられますが、短い髪に縮毛矯正をかけるには高い技術が必要なので、料金も高めで全ての美容室で可能な訳ではありません。何より縮毛矯正は今生えている髪にしか効かないので、短髪だとすぐに髪が伸びてしまうためあまり意味がありません。

髪質は極度のくせ毛や天然パーマ、硬く太い髪でもかけられます。
毛の量が少ないとキレイにかかりにくく、パサつきやすくなります。痛みが酷すぎる髪にはかけられません。かけてもブチブチと髪が切れてしまいます。痛んだ髪にはかけないほうが良いでしょう。

1-3.髪の痛み・ダメージ

ホットパーマの一種である縮毛矯正は、パーマ液によるダメージに更に熱によるダメージも加わるため、一般のパーマより痛みが大きくなります。
近年の技術の進歩により、刺激の少ないパーマ液やトリートメント剤・栄養剤の併用で痛みが少なめの縮毛矯正も可能です。この辺は美容師の技術やお店の設備次第ですので、腕の良い美容師のいる評判の良いサロンを選ぶことが重要です。

1-4.パーマの持ち

しっかりかかれば半永久的に直毛状態が続きます。
ただし、縮毛矯正も含めたパーマ全般はあくまで現在生えている髪に対して施すものであり、毛根にまで作用するものではないので、新たに生えてくる髪は元の髪の状態のままです。同じ状態を保ち続けるには、髪がある程度伸びてクセが目立ってくるきたらかけ直す必要があります。髪の長さや伸びるスピードにもよりますが、半年に1回位のサイクルでかけている方が多いようです。

1-5.手入れ、スタイリング

縮毛矯正をかけた直後

施術後に適切な処置やヘアケアをしたほうが直毛がきれいな状態を長持ちさせることができます。
薬品の作用で髪の形が固まるまでに約2日間かかります。この間は髪を濡らしたりクセをつける行為はなるべく避けましょう。最初の24時間は髪を濡らさずシャンプーも行なってはいけません。できれば2日目も行わないと尚良いです。つらい時はシャンプーせずに水洗いだけ行いましょう。シャンプー後はブラシを使わず髪をドライヤーでしっかり乾かします。
髪を束ねたり帽子を被るなどクセのつきやすい行為をすると、そのクセが残ることがあります。2日間はなるべく髪に手を加えずに自然な状態を維持しましょう。

普段の手入れ・ケア

髪を痛める行為は極力避けます。髪をねじったりひっぱる様な行為はNGです。ヘアカラーで脱色したり、ヘアアイロンを強くかけるのもいけません。
シャンプー後は必ずトリートメントを行い、髪は自然乾燥させずドライヤーで乾かします。ブラシを使わずドライヤーだけで乾燥させ、9割方乾いてから最後にブラシで整えます。
クセ毛用のシャンプーやリンスを使うとキレイな状態を長く維持できます。

1-6.施術時間と料金

縮毛矯正をかけるのにかかる時間は概ね3時間前後です。必ず事前に予約をしておきましょう。
料金はお店や縮毛矯正の種類によってピンキリですが、1.5〜3万円程度です。もっと安いところもありますが、決して安かろう悪かろうという訳ではありません。逆に高いのに仕上がりが悪いこともあります。お店を選ぶ時は、料金よりもお店の評判や美容師の技術を重視しましょう。パーマの経験豊富な知人や口コミからの情報を参考にしましょう。

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2.縮毛矯正とストレートパーマの違い

縮毛矯正とストレートパーマは同じものと誤解されることがあります。髪をストレートの直毛状態にするという目的は一緒ですが、本来は全く別物です。中にはお客に分かりやすいように、縮毛矯正をストレートパーマという名称で提示しているお店もあります。

◆目的・用途の違い

縮毛矯正がくせ毛を直毛に矯正する為のものであるのに対し、ストレートパーマは通常のパーマでかけたウェーブやカールなどの人工的なクセに対して施して元の髪に戻すためのものです。

◆施術原理・かけ方の違い

ストレートパーマはパーマ液の作用だけでパーマをかける一般的なパーマ(コールドパーマ)に分類されます。縮毛矯正は効果の強いパーマ液を利用し、更に熱処理も加えることで効果を強めるホットパーマの一種です。
矯正効果の強い縮毛矯正の場合、直毛効果は半永久的に持続しますが、ストレートパーマをくせ毛に施した場合、通常のパーマのように時間の経過とともに徐々に元の髪に戻ってゆきます。クセの強い髪に対しては効果がなかったり、あまり長持ちしないケースが殆どです。

単純に通常のパーマでウェーブなどの代わりにまっすぐなクセをつけるのがストレートパーマで、熱処理なども加えて矯正効果をより高めた強化版が縮毛矯正とイメージしてもらえば良いでしょう。

縮毛矯正ストレートパーマ
目的くせ毛、天然パーマを直毛(ストレートヘア)にするパーマによって施した人工的なクセを取り除く
髪の痛み・
ダメージ
大きい普通(一般のパーマと同じ)
施術にかかる時間3〜4時間位2〜3時間位
くせ毛に対する効果完全な直毛になるパーマによるクセは直るが、自然なクセや天然パーマへの効果は薄い
効果の持続期間半永久的種類によって1〜6ヶ月程度
料金1〜3万円位5000円〜1万円位

3.種類

縮毛矯正には「低温縮毛矯正」、「アミノ酸縮毛矯正」、「酸性縮毛矯正」など様々な種類があり、それぞれ料金や施術時間が異なります。その他にも美容室独自の名称や手法をもつところもあります。
髪へのダメージが小さかったり、ツヤのある仕上がりになったりといった違いがあるようですが、くせ毛を矯正する効果自体はどれも大きな差はないと思ったほうがよいでしょう。

種類で選ぶよりも、経験豊富で腕の良い美容師さんがいるお店を選ぶことが一番重要であることは忘れないようにしましょう。


4.縮毛矯正のかけ方・施術手順

縮毛矯正のやり方・かけ方

おおまかなやり方・施術手順を示します。

  1. シャンプー後、ドライヤーやタオルで髪を乾かす
  2. パーマ液1剤(還元剤)を塗布
  3. 1剤が髪に浸透したら洗い流し、ドライヤーで8〜9割乾燥させる
  4. ヘアアイロンで根元から毛先に向かってプレスしながら流す
  5. パーマ液2剤(酸化剤)塗布し、放置
  6. 2剤を洗い流す
  7. トリートメントとスタイリング

◆自宅で自分で行うことは可能?

市販の縮毛矯正キット

市販の縮毛矯正剤を使って自分で縮毛矯正を行うこともできます。
必要なものは、業務用のような高温が出せる良質なヘアイロン、パーマ剤、パーマ剤を入れる容器、薬品から肌を守るための手袋・肩ケープ・イヤーキャップ、クシ付きブラシ等です。

通常、縮毛矯正キットに施術方法・手順の説明書きがあるはずですので、用法をしっかり守って行いましょう。

自宅で安く手軽にできるのがメリットですが、市販品はパーマ剤の質が美容院のものより劣るものが多いです。ムラなく上手にできなかったり、パーマのかかり具合や持ちが悪かったり、髪が大きく痛む恐れもあるので、商品は口コミ等も参考に慎重に選びましょう。安全にキレイなストレートヘアにしたいなら美容室の利用をおすすめします。

関連項目


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