デジタルパーマはどんなパーマ?
◆特殊な機器を使うパーマ
デジタルパーマは本来、「デジタルフリー」というマシンを使ったパーマの事を指し、これが語源になっていると言われています。
デジタルフリーは電気を伝えることで発熱する特殊な「ロッド」(髪を巻きつける筒状の道具)がついたマシンで、ロッドの温度を自在にデジタルコントロールできるのが特徴です。
現在はデジタルフリー以外にも同様の機能を持つ様々なマシンが使われています。各メーカーが色々な付加価値を付けて販売しています。
ちなみにデジタルパーマは「デジパ」や「デジパーマ」という略称でも呼ばれています。
◆ホットパーマの一種
パーマはその施術原理によっていくつかの種類に大別されます。
- 【参考】:パーマの種類
他のパーマの基礎となる最も一般的なパーマが、パーマ剤の作用のみによって髪にクセをつける「コールドパーマ」です。
パーマ液を塗付した髪に、更に高熱を加えることで髪に形状記憶力を持たせ、しっかりと強めのクセをつけるものを「ホットパーマ(形状記憶パーマ)」と呼びます。デジタルパーマはこのホットパーマに分類されます。
ホットパーマも、髪に熱を加える方法や、その際に使う器具・機械の違いによって更に色々な種類があります。ヘアアイロンやコテを使って髪を熱するアイロンパーマ、アイパー、縮毛矯正などもホットパーマです。
髪に熱を加えるためにデジタル制御可能な電熱ロッドを使ったホットパーマを一般にデジタルパーマと呼んでいるわけです。
他のパーマとの違い
デジタルパーマと他のパーマとの違いについてもう少し具体的に見ていきましょう。
◆施術工程の違い
先にも述べましたが、一般のコールドパーマでは基本的にパーマ剤の散布のみ行うのに対し、デジタルパーマでは途中でロッドに熱を伝えて髪を熱し、形状記憶力を持たせるという違いがあります。
実際には更にスチーマーによって蒸気を吹きかけ湿度管理も行ったり、特殊なパーマ剤を使うことで髪の痛みを減らし、よりパーマのかかりを良くするなどの工夫をしているお店が多いです。
◆仕上がりの違い
デジタルパーマは適切な温度管理が行われる結果、他のパーマよりも仕上がりが良くなります。以下のような特徴があります。
- パーマがしっかりと強めにかかる
- ウェーブやカールといったクセが長持ちする
- 髪が硬めで弾力性のある質感になる
※通常のパーマ(コールドパーマ)の場合は、しっとりパサパサとした質感になる - 髪が濡れるとストレートヘアになり、乾燥するとパーマをかけた状態に戻る
※通常のパーマの場合は逆に髪が濡れるとパーマのクセが強く出る