メッシュ(mesh)は英語で「網目」を意味しますが、業界でメッシュというと二つのものを意味します。
一つが、髪を部分的にカラーで染めたり脱色することです。大抵はこちらの意味で使われます。
二つ目が、クシで網目のような模様を付けたヘアスタイルのことです。こちらはあまり馴染みがないので、ここでは髪を染めるメッシュについて解説します。
メッシュを入れる場合、「1.自宅で自分で入れる」「2.美容室で入れてもらう」「3.エクステ(付け毛)を使う」の大きく3つの方法があります。
基本的なやり方は普通の髪染めや脱色と同じですが、染めない髪を避けて、染めたい髪だけにヘアカラーやブリーチを塗らなければならないため、自分でキレイに染めるのはなかなか大変です。
髪の一部にメッシュを入れるだけなら自分でも十分できますが、複数の色を入れたり、髪に動きや立体感が出るようメッシュを入れたい場合は高度な技術が必要なので美容室で頼むのが無難です。
メッシュの色や入れる箇所を指定することもできますが、「綺麗に立体感が出るようにまばらに入れて下さい」といった具合にお願いしても良いでしょう。仕上がりの良し悪しは美容師さんの腕次第なので腕の良い美容師さんのいるお店を選ぶことが大事です。
メッシュの入ったエクステを使えば自分の髪を染める必要はありません。「自分の髪を痛めずに済む」、「いつでも取り外しできる」、「手軽に色々なカラーのメッシュを楽しめる」、「髪を元の色に戻す手間がなく、きれいに戻るか心配する必要がない」といったメリットがあります。自分の髪を染めるのに抵抗がある人はエクステから入ってみると良いでしょう。
短所としては、「良いものは値段が高い」、「自分の髪質や髪の長さに合うものが見つかるとは限らない」、「髪の質感が違ったり、地毛との境が目立つと不自然に見える」、「かぶるタイプだと頭が蒸れる」などがあります。
髪にメッシュを入れる目的は、「髪に動きを出す」、「立体感を出す」、「派手さを出す」などです。メッシュにも色々種類があるので、こうした目的に合ったメッシュの入れ方を選びましょう。
メッシュには大きく3つの種類があり、それぞれ目的・効果が異なります。
ハイライトのメッシュの主な効果は、「髪全体を明るくする・目立たせる」、「アンバランス感が出る」などです。元々明るい髪を更に明るくするならブリーチ後のハイライトが有効です。ハイライトはインパクトや派手さを出すには良いですが、おしゃれな感じを演出するにはローライトと組合わせた方が良いでしょう。
ローライトのメッシュの場合は、「明るくなりすぎた髪の色を抑える」、「髪に立体感を出す」といった効果があります。派手すぎず自然な感じのおしゃれを演出するのに有効です。また顔周りの内側の髪にローライトのメッシュを入れると小顔効果もあります。
近年のメッシュはハイライトとローライトを組み合わせた3Dカラーのメッシュが主流になっています。ローライトとハイライトをバランス良く使い分けることで髪に凹凸感が出て、動きと立体感を演出できます。
髪をよりオシャレにする目的でメッシュを入れるなら、ハイライトとローライトを上手く使い分ける必要があるので、技術力の高い美容室で入れてもらうのが一番です。