男の髪型・ヘアスタイル「短髪・ショートヘア」
男性の短髪・ショートヘアについて
1.短髪・ショートヘアの種類
一言に短髪やショートヘアといっても、はっきりとした定義があるわけではなく、丸刈りやスキンヘッドに近いベリーショートから、ミディアムヘアに近い長めの短髪まで色々です。
一般的に短髪・ショートヘアと認識されている髪型を例に挙げます。
◆スキンヘッド
英語で書くと「skin(肌・皮膚)head(頭)」です。つまり肌が見えるほど、肌と見間違えるほど短い髪です。
一般的にはカミソリなどを使って髪の根元、皮膚とほぼ同じ高さで髪を切りそろえた(髪を剃った)ヘアスタイルです。お坊さんの頭をイメージすると分かりやすいですね。
頭が肌色や青く見える状態で、頭の形もはっきりとわかります。脱毛症などで頭に髪が全くない状態もスキンヘッドと呼ばれます。
◆ベリーショート
ショートヘアの中でもかなり髪の長さが短いものをベリーショートと呼びます。
その定義や捉え方は人によって様々で、どう見ても普通のショートヘアなのにベリーショートと呼んだりもします。一般的には女性が男性の短髪と同じくらいに髪を短くした状態を呼ぶことが多いです。
◆丸刈り、1〜5厘刈り、1〜5分刈り
五分刈り
丸刈りはショートヘアの中でもかなり髪が短く、スキンヘッドに近いイメージで使われることが多いです。
オシャレやヘアアレンジを考えず、ただ単純に髪をかなり短めにカットした状態で、いわゆる坊主頭です。
5厘刈り〜5部刈りは、その名称のとおりに髪を一定の長さで切りそろえた髪型です。
「1厘(いちりん)」が約0.3mmで、5厘刈りなら1.5mmです。「1分(いちぶ)」が約3mmで、3部刈りなら約1cm、5分刈りなら1.5cmです。
◆その他
一般的な短髪やショートヘアの定義は主観的なものであり、男女によっても基準が大分違います。
私個人としては、サイドは耳にかからない長さ、前髪は下ろした時に眉にかからない長さがショートとミディアムヘアの境かなと思っています。
仮にこの基準で考えるとすると、スポーツ刈り、角刈り、ソフトモヒカン、ショートボブ などが短髪やショートヘアに分類されます。
2.短髪の特徴、似合う人・似合わない人
2-1.短髪・ショートヘアの一般的な印象
- 清潔感、清涼感、清々しさ
- すっきり、さっぱり、スポーティー、活動的
- 若々しい
このように短髪系の髪型は一般的に周囲に好印象を与えます。
自分では似合わないと思っていても、知人や初対面の相手からは良いイメージを持たれることが多いです。
ですが決して良い面ばかりではありません。特にスキンヘッドや丸刈りなどの極端に短い髪型は、強面(こわもて)の人や、目が細く目付きの鋭い人の場合、「怖そうな人」、「近寄りがたい人」といった先入観を持たれがちです。また、頭の輪郭が分かりやすいため、頭の形のよくない人にとってはそれが目立ってしまいます。
若々しく見えるという特徴も誰にでも当てはまるわけではなく、強面の人や老け顔の人だと逆に実年齢よりも上だと思われがちです。
2-2.長所と短所
長所 | 短所 | |
---|---|---|
見た目の印象 | ・すっきり爽やか ・清潔感を与える ・若く活動的に見える | ・短すぎると怖い印象を与えることも ・頭の形が良くないと、それが目立つ |
髪のセット・手入れ | ・短いうちは手入れの必要がほとんどなく、セットも短時間で楽 ・洗髪後に髪がすぐ乾く | ・髪の長さが不揃いだと、伸びた時に目立つ ・ヘアアレンジのバリエーションが少ない |
髪質・髪量 | ・くせ毛や天然パーマでもあまり問題ない ・硬い髪、太い髪でも問題ない(むしろ向いている) ・髪が薄い人、生え際が後退していても見た目にあまり気にならない | 細い髪や柔らかい髪、さらさらの髪だと、髪が根本から寝てしまってイメージどおりにセットしにくい |
2-3.短髪が向いている人
頭の形が良い
頭皮の表面が滑らかで、後頭部がキレイな丸いラインを描いている人が向いています。
逆に頭がでこぼこしていたり、後頭部がまっすぐ(絶壁)の人は不向きです。そういう人はある程度長めのショートヘアが良いでしょう。頭の形に合わせて髪の長さを部分的に調整することで頭の形を目立たなくできます。
まゆ毛の形がきれい
眉毛が薄すぎず濃すぎず、直線的な眉が似合います。太さが気になる人はきれいにカットすると良いでしょう。あまりに綺麗に作りこまれた眉は不自然な感じを与えますので、やりすぎずにあくまで自然な形を演出しましょう。
他にも「あごのラインがきれい」とか「目鼻立ちがはっきりしている」といったものもありますが、このあたりは短髪に限ったことではありません。
ただ、短髪の場合、髪の量を変えることでそうした部分のバランスをとることが難しいため、長い髪に比べて目立ちやすいのです。
顔や頭にどうしても隠したい、目立たせたくないという箇所がある場合は、無理にショートにはしないほうがよいかもしれません。
短髪・長髪の向き・不向きについては髪・顔・体型から見たヘアスタイルも参考にしてください。
3.自宅でヘアカット - 自分で髪を切る方法
短髪・ショートヘアの長所の一つとして、素人でも自分でもカットしやすいことがあります。それによって散髪料を節約できるのも大きなメリットです。
短髪のスタイルを長く続ける人は、是非一度はセルフカットに挑戦してみてください。継続するほどコツやポイントをつかんでどんどん技術が上達して、キレイにカットできるようになります。
やり方は色々ありますが、ここではバリカンとハサミを使ったシンプルな方法を紹介します。
◆準備するもの
- アタッチメント付きバリカン
1cm〜5cm程度まで調節できるものが望ましい。 - ハサミ
できれば1000円前後のちゃんとしたものが望ましいですが、前髪やもみあげなどをちょっとカットする程度なら100円ショップ等の商品でも構いません。ただし必ず髪切用のハサミを選びましょう。 - ブラシ
体に付いた髪をはたき落とすためのもの。100円ショップで十分。 - その他
髪の毛が服の中に入らないように体にかけるカバー(ケープ)もあると便利です。ただ、自分でカットする場合、全裸に近い格好でカットしたり、お風呂場でカットしたりもできるため、そういう場合は不要です。
【関連項目】
◆カットの手順
〜分刈りといったシンプルな短髪を例に解説しています。市販のバリカンにはセルフカットの解説書が添付されているものも多いため、それらも参考にしてください。
- 髪は寝ぐせをなおして乾いた状態にしておく。
濡れた状態でカットすると乾いた時に仕上がりが変わりやすいので注意 - 鏡や椅子など必要なものを準備する。
- 説明書に従ってバリカンをセッティングする。
カットする長さのアタッチメントをバリカンに装着します。セルフカットに慣れないうちは、失敗を防ぐために最初に予定よりも5ミリ〜1センチ程度長めのアタッチメントを使う方が無難です。失敗して短くカットされても修正が効きます。 - 前髪を含め頭全体を前後左右からカットする。
- 一方向からのカットでは刈り残しが出やすいため、色々な方向からまんべんなくカットしましょう。
- 頭の形が良くない方は、その部分だけ長めのアタッチメントを使うと形が目立ちにくくなります。
- 耳周りや襟足付近は他より短めにカットするときれいなシルエットになり、髪が延びた時も全体のバランスが良くなります。
- 鏡で前後左右から仕上がりをチェックする。
- 必要に応じて短めのアタッチメントを使い、気になる部分を更にカットする。
前髪の微調整にはハサミを使う。必ずハサミを縦にして髪の流れに合わせて切ること。 - もみあげをハサミでカットする。
- 髪が数本長く飛び出ている箇所をハサミでカットする。
- うなじなどのうぶ毛のカットはアタッチメントを外してゆっくり丁寧に行う。髪までカットしてしまわないようにこまめに鏡でチェックしながら行う。自分ではキレイにできない場合は、たまに1000円カットなどの格安店で顔剃りだけしてもらうのもよいでしょう。
【関連項目】