針金パーマとは
針金パーマは、ねじった毛束を針金などの非常に細い棒に巻きつけた状態でかけるパーマです。
通常のパーマで使用するロッドよりはるかに細い針金を使うため、大変細かいコイル状の巻きが連なるスタイルになります。更に髪のねじりによる細かいウェーブも加わり、まるで簡易ドレッドヘアとも言うべき仕上がりになります。
1.針金パーマのやり方・手順
針金パーマのやり方・手順はツイストスパイラルパーマと殆ど同じで、ロッドの代わりに針金を使う部分だけが違います。通常のツイストスパイラルパーマより細かく、ドレッド風の仕上がりで、毛束をほぐすとアフロヘアの様になります。
おおまかなやり方・施術手順を示します。
- 整髪(カットやシャンプー)
- 一定量の毛束同士をねじり合わせ、更に針金などに巻きつけて固定
- 髪にパーマ液1剤(還元剤)を塗布
- 放置
- 針金パーマのかかり具合をチェック
- 1剤を洗い流す
- 髪にパーマ液2剤(酸化剤)塗布
- 放置
- 2剤を洗い流しロッドを取り外す
- トリートメントとスタイリング
◆自宅で自分でかけられるの?
自分で針金パーマをかけるのはとても難しいです。ねじった毛束を針金に巻いて髪を固定する工程がとても難しく手間がかかります。また普通のパーマより髪の痛みが大きいので、失敗時に髪がボロボロになることも。素人にはおすすめできません。
市販の安いパーマ剤は美容室のものより質が劣ります。パーマのかかり具合や持ちが良くないことも覚えておきましょう。
2.こんな人におすすめ
ツイストスパイラルパーマやドレッドヘアの様に見た目が個性的でインパクトが大きいヘアスタイルです。あまり目にしないスタイルでもあるので、人とは違う髪型にしてみたい、インパクトのある目立った髪型にしたい人向けです。
また、針金に巻ける髪の長さがあればかけられるため、ショートヘアでドレッド風のスタイルにしたい場合にもオススメです。
3.針金パーマの特徴 まとめ
【髪の質感、仕上がりのイメージ】
非常に細かいコイル状の巻きとウェーブが連なるスタイルです。
編みこみのないドレッドヘア風の仕上がりになります。
【向いている髪質、髪の長さ】
針金に巻ける髪の長さがあればよいので、短めの髪、ショートヘアでもかけられます。あまりに短すぎると針金パーマの特徴である細かい巻きが目立たないのでショートヘアでもある程度の長さがあるとよいでしょう。
基本的にどんな髪質でもかけられますが、細い髪にはキツくパーマをあてる必要があり傷みやすくなります。痛みの酷い髪にはかけられず美容院でも断られるケースが多いです。(かけても髪がブチブチと切れてしまいます)
【髪の痛み・ダメージ】
針金パーマは髪をねじり細かく巻きつける分、一般のパーマよりかなり髪は痛みます。痛んだ髪にかけるのはおすすめできませんし、美容院でも断られるケースが多いです。
【パーマの持ち、手入れ・スタイリング】
針金パーマの持ちは髪のくせの強さや美容師の技術、使用する薬剤の種類などでまちまちです。基本的に強くかけるパーマなので普通のパーマより長持ちします。しっかりパーマがあたって毎日適切なケアを行なっていれば2〜3ヶ月前後は持ちます。
毛束がほどけてくるとアフロヘアのようになりますので、スタイリング剤は毎日つけましょう。パーマを長持ちさせることにもつながります。
【施術時間と料金】
針金パーマをかけるのにかかる時間は概ね3〜4時間程度です。値段は1〜1.5万円位が相場です。髪の長さによって違うサロンもあります。
【その他、注意点など】
美容室やサロンを選ぶ時は、値段よりもお店の評判や美容師の技術を重視しましょう。安いから良くないとは限りません。パーマの経験豊富な知人や口コミからの情報を参考にしましょう。