コールドパーマとは
髪にパーマ液(薬剤)を浸透させることでウェーブやカールをつけるのがコールドパーマです。最も一般的なパーマで、単にパーマという場合、このコールドパーマのことを指します。「第一のパーマ」とも呼ばれます。
コールドパーマと呼ばれるのは、熱を使わず常温でかけるためであり、何か冷たいものを使う訳ではありません。
【参考】:その他のパーマ・パーマの種類
パーマ液が浸透している状態の髪の形が固定されます。この時に髪をまっすぐにするとストレートパーマ、ねじったり棒に巻きつけたりすることでピンパーマ、スパイラルパーマ、ツイストパーマなどへのパーマアレンジが可能です。
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1.コールドパーマで髪にクセがつく原理
パーマ液によって髪にウェーブやカールなどのクセがつく原理をおおまかに説明します。
コールドパーマでは、パーマ1剤と2剤という二種類の薬剤を使います。
1剤には還元剤とアルカリ剤が含まれ、これらの働きにより髪を柔らかくし、タンパク質の結合を切り、加工しやすい状態にします。この状態で髪をまっすぐにしたり、丸めたりしてクセを付けます。その後2剤を髪に浸透させます。2剤には酸化剤が含まれ、切断されたタンパク質を結合させ、髪を元の状態に戻します。
1剤を浸透させた時にアルカリ剤が毛髪内のタンパク質を溶かすため、髪が痛みます。2剤の酸化剤によってアルカリ性に傾いた髪を酸性に戻しますが、完全には戻せない(髪を補修できない)ため、パーマをかけると髪に痛みが残るというわけです。
2.コールドパーマの特徴
◆長所
- 様々なパーマスタイルへのヘアアレンジができる
- 髪の根元近くから髪全体にパーマがかけられる
- 他のパーマや髪型にスタイルチェンジしやすく、その際の髪の痛みが少ない
◆短所
- 髪へのダメージが大きく傷みやすい
- 傷みがひどい髪にはかけられない
- パーマをかけるのに時間がかかる
◆その他
- 髪が濡れるとウェーブやカールが強く表れ、逆に乾燥すると緩くなる
- しっとりとした束感のあるウェーブになる
※他のパーマとの違いについては「パーマの分類と特徴比較」をご覧ください。
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